ご挨拶

ご挨拶

「痛みを治療する-ペインリハビリテーションの真価-」

第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会
大会長 坂野 裕洋
日本福祉大学 健康科学部

この度,2019年9月21日(土)・22日(日)の2日間,愛知県名古屋市の名古屋学院大学名古屋キャンパス(しろとり翼館)において,第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会を開催する運びとなりました。

一般社団法人日本ペインリハビリテーション学会は,痛みの臨床や研究に携わる多領域の医療従事者および研究者が集まり,痛みに苦しむ患者に有益な医療の発展,社会啓発および人材育成を目指し,科学的な面から「ペインリハビリテーション」という共通のテーマを追求しております。今回,このような学会の学術大会を愛知県で開催できることは大変光栄であり,感謝の念に堪えません。

近年開催される痛み関連学会では,リハビリテーションに関するセッションやシンポジウムが多く企画されるようになり,痛み医療におけるリハビリテーションの重要性が周知されるとともに,リハビリテーションの専門家に対する期待も高まっていることを感じます。

一方,リハビリテーションの臨床は,急性期医療から在宅介護領域まで幅広く,多種多様な病態の痛み患者を担当しますが,ともすれば患者を自分の知識の型にはめ,パターン化した治療を漫然と継続する危険をはらんでいます。また,生物心理社会モデルは重要な概念であり,痛みが変わらなくても,痛みによって生じる苦痛や苦悩,活動や参加の制限(障害)を改善することは,痛みを有する患者と治療者の目指すべき共通の目標ではありますが,心理社会的な側面を注視するあまりに,患者の訴えである「痛み」を引き起こす身体機能的な側面を等閑にしていないでしょうか。ペインリハビリテーションへの注目が高まる今だからこそ,我々は「患者の抱える痛みの本質を捉え,治療に結びつく評価を行えているのか」,「治療の適応と限界を客観的に把握し,それらを組み合わせた最善の治療を提供しているのか」を批判的に吟味し,その結果を共有する必要があります。

そこで,本学術大会では「痛みを治療する-ペインリハビリテーションの真価-」をテーマに掲げ,リハビリテーション医学の専門家(実践者)として,ペインリハビリテーションの意義を再認識するとともに,適応と限界を詳らかにすることで,その価値と可能性について議論したいと考えております。

残暑も去り大変時候の良い週末を屋内で過ごして頂くことになりますが,それ以上のお土産を持ってお帰り頂けるように鋭意努力いたしますので,是非数多くの方の発表と参加をお願いいたします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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